理学療法士の独立開業には賛成できません。

理学療法士がものすごい勢いで増え続け、供給過多となっており、先々の理学療法士の立場に危機感を持っている人が多い。

そこで、技術を身につけ独立開業をして、自分を試したいという理学療法士が増えている。

独立開業なんて、はっきり言ってそんな甘いもんではない。

少しぐらい技術を身につけても、その程度の治療家は既に山ほどいる。

ましてや技術があるからと言って、繁盛する治療院を作れるわけでもない。

理学療法士の世間知らずぶりが、よく現れている傾向だと思う。

たとえ今繁盛していたとしても、それが5年続くのか?
ましてや20年、30年続くのか?
25年前あんなに流行ったエアロビクス…いまどこでやってる?

いま日本の会社の平均寿命は5年と言われている。
ものすごい腕を身につけて「治せる」理学療法士になったとしても、それはそれで狭い商圏で、新規患者を求め続けなければならない無限地獄に陥る。

将来にわたって市場で変化し、相対的に成長を続けなければいけない。

その上で、国民年金しかもらえない老後が待っている。(しっかり払っていればの話だが…)
国民年金なんかもらえるかどうかも分からないといって払わない若い人も増えているようだ。しかしもらえないよりはマシだし、権利を放棄するメリットなんてないと思う。

理学療法士はしっかり守られた保険医療機関で働けるという特権があるのに、わざわざ誰かの口車に乗せられて無謀な賭けに出る必要はないと思う。
口車に乗せたその人が儲かるだけなのに…

開業する腕があるなら、定年してからでも充分だと思う。

平均寿命が5年と言われる日本の会社の実態を考えると、本当に定年してからでも良い。
早くに開業して、早くに旬を迎えて終わるほど悲しいものはない。

定年まで働いて、年金を確保してからでもいいと思うのだが…

むしろ理学療法士の賢い働き方は独立開業ではなく、副業を持つことだ。
まぁそれに気づいて講師が増えてるんだろうけど、もはや講師も飽和状態…

どうしても収入を増やしたければ、講師以外の副業の道を探すしかない。

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