新人セラピストに言いたいこと
私の治療のコンセプトは、施術を通して生き方を変えていくというものです。
たとえば腰痛の方の多くは、歳だからだとか、体重が重いからだとか、もう完全には治らないから上手く付き合って行こうなんて考えている。
また特徴として、いつからですか?と尋ねると、もうずっとですだとか、50歳の方が中学生からですというように答える。
私はいつもこう言います。
風邪の人に同じ様に聞くと、私が最初に風邪を引いたのは小4の時です。それから事あるごとに風邪を引きますなんて言いませんよ。
腰痛の方は、私は腰痛持ちだと必らず言います。
風邪の方が、私は風邪持ちですなんて言いませんよ。
私はまずはそのレッテルを外してくださいと伝えます。
思い込みとネガティブな想念に支配されています。
それに気付き考え方を変えて、さらに行動を変えて、そして生き方まで変えて欲しいのです。
理学療法士は、とにかく入院中に歩けるようにして、退院させる。
これが至上命令かのように専念します。
挙句に看護師さんに、理学療法士は歩かせてるだけだから楽で良いねと言われたりするのです。
理学療法士は患者の歩いた先に、あるいは何かを獲得した先の幸せを患者に理解させる事が出来てないのです。
だから、退院する時は歩いてたけど、家に帰ったらもう全然歩けないなんて話しは良く聞くのです。
最近、新人理学療法士に言いました。
動かない関節を動かすのが目的じゃない。
歩かすのが目的じゃない。
その先にある人生を患者が主体的に選択して、素晴らしい人生を送れるようにお手伝いする事が大事なのだ。
ネガティブな人生に陥ってしまった、或いは陥りがちな患者様のポジティブな生き方を取り戻す事が大事なのだ。
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