臨床実習だけではない!私が受けた今考えても腹がたつパワハラ



もう十数年前の話

今のように理学療法士や作業療法士向けの勉強会が、協会以外にまったく無かった時代。


私が臨床実習のスーパーバイザーをしていた頃のこと。
 

理学療法士の世界は閉鎖的でとても居心地が悪かった。
 

理屈っぽくもあり、閉鎖的だから発展的な議論がされにくい。
 

私は治療に関して色々な疑問を抱えて業務に当たっていた。
 

患者さんからはマッサージ師と間違われ、看護師さんからは歩かせてたら良いだけやんと言われる始末。
 

私は決して業務の中でマッサージは行わなかったし、歩かせてるだけでもなかった。
 

しかし理学療法は名称独占。
 

専門性や保険請求の問題はあるが、医師の指示さえあれば誰でも出来る。
 

理学療法士の独自性というものを見いだせずにいた。
 

理学療法の手技の中に、AKAという関節の運動性を改善させるものがある。
 

特に骨盤の後ろの仙腸関節の治療は重要視され、この部を治療すると腰だけではなく肩など全身の調子に関わるとされている。
 

確かに私の体験でも、仙腸関節のAKAで肩の可動域が増すと言う経験がある。
 

それは何故なのか?
 

この疑問には、誰も納得いく答えを示してくれなかった。
 

当時の私は骨を動かすならカイロプラクティックか!と思い小さなカイロプラクティックの勉強会に参加した。
 

そこで疑問に対する納得いく答えを得ることが出来た。
 

 
カイロプラクターは、関節構造の触診に非常に長けていた。
 

これは理学療法の業務の中でも非常に役立った。
 

さらにカイロプラクティックの1流派であるアプライドキネシオロジーは、筋力検査の質が以上に高かった。
 

理学療法士の行う筋力テストの比では無かった。
 

臨床実習にくる学生たちは、私の使うこれらの技術に驚きを覚えたのだろう。
 

実習が終わっても、学生たちは私の元へ集まった。
 

私は病院へたくさん来られても迷惑なので、近くに部屋を借り、ベッドを3台購入しそこで学生たちの勉強を見た。
 

税務署へも届出をし、私塾として始めた。
 

すべての利用者には入会の届けを書いてもらい、未成年の学生には保護者の承認を得て月謝を貰い商売として始めた。
 

内容は視診、触診、筋力検査など評価に関わる検査を重点的に教えた。
 

国家試験に受かるとか言わないし、それを目指すというものではなく、音大の学生が学校以外でピアノを学び技術を高めるのと同じ要領であった。
 

しばらくすると私の塾に来ている学生の学校の教員が来て、「うちの学生をお金とって教えているのですか?」と来た。
 

そのことに批判し、誰が来ているのか?と問い詰めてきた。
 

私はこれは無断でやってるわけではなく、届出もしているし塾生や保護者の了承を得て商売として行っている。
後ろ指刺されるようなことはしていない。
 

何より、誰が来ているかなどの個人情報は教えるわけには行かない。その学生たちは学校で立場が悪くなるんじゃないですか?と私は言った。
 

教員は、「私どもの学校は専門学校です。専門の学校なのに、他で勉強しなければならないという評判が、親御さんたちに広まるのはまずいのです」ときた。
 

「それはそちら側の問題でしょ。」私は少々腹が立ったので次のように続けた。
 

「言っておきますけど、あなたの学校の3年生の半分の学生は、うちで勉強してますよ」
 

この学校の学部長は当時の奈良県理学療法士協会の理事の一人だった。
 

私の働く病院に就職が内定していた学生は、私の塾生だった。
 

この学生は最後の臨床実習に行っていたのだが、ここのスーパーバイザーに「お前を全力で陥れたるからな!」と言われたという。このスーパーバイザーも奈良県理学療法士協会の理事の一人だった。
 

さらにその後、私が働いていたアルバイト先の事務長に「彼は出来の悪い学生たちを集めて、宗教的なことをしているから、クビにしたほうが良い。近々彼は協会から脱会させるつもりなのだ」と横槍を入れてきた。
 

私はあまりに腹が立ったので、当時の奈良県理学療法士協会の会長に直接コトの顛末を話した。
 

そしてこう言った。「理事が言ったということは、協会の総意と取っていいんですか?個人の利益にまで干渉するんならこっちから協会なんか脱会しますよ」と。
 

会長は「そんな話は今初めて聞いた。協会の総意でもないし、あなたを脱会させるという話もない。しかし、理事たちにこのことを問い詰めることは出来ない」と。
 

うやむやにすると言うことだ。
 

私はいったん休会手続きを取った。
 

そのまま放置し脱退となっている。

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