カイロプラクティックに対する誤解③/脚の長さは違って良い
よく脚の長さが左右で違うーーと神経質に訴えてくる方がいます。
そんなことはどーでも良いんです。
悪いのは治療者側です。
得意げに「脚の長さが違いますね〜」とまるで鬼の首でも取ったかのように言ってしまうんです。
身体が歪んでる証拠ですよ!みたいに…
足組むクセがあるんでしょう?
荷物を片方の手だけで持ってませんか?
「はい」なんて答えると、それがいけないんですよ〜と責められます。
好きにさせてやれよ!と思います。
そんな事くらいでいちいち悪くなってたら人間やってられんて。
そんな事くらいで悪くなるほど人間が弱かったら、とうの昔に絶滅してるんじゃないの?
そうしてそんな先生は、ご丁寧に脚の長さまで揃えてくれます。
でもね、脚の長さは違って良いんです。
いや、違ってるのが良いんです。
人間には脚の長さが揃う時の3パターンがあります。
① 全身麻酔下
② 死後硬直第2期
③治療家が無理やり揃えた時
どれも…とても健康的とは言えませんね!
脚の長さが違うのは、骨の長さが違うケースは案外僅かで、筋肉の緊張によって脚が縮むんです。
だいたい脚が短い方が緊張が高いんです。
人間の大脳は左右に分かれています。姿勢を維持する時などに必要な筋肉のトーンを左右の大脳がコントロールしてるんです。
左右の大脳はどちらも絶大な権力を持っています。
左脳が社長
右脳が社長夫人
脳のトーンに対する働きは「休め」なんです。
脳が疲れて「休め」という命令を送れないと、身体のトーンが高まって身体は硬くなります。
「休め」と命令を上手く出せたら、筋肉のトーンは適切となります。
さて社長と社長夫人はいつも同じテンションで働いてません。
社長だって疲れる時あるし、社長夫人だって疲れるんです。
片方が疲れを見せたら、もう片方は頑張るじゃないですか。大脳が休んだ側は、同じ側の筋肉のトーンが高まって緊張が起こります。
そちらの脚は短くなります。
さてプライマリーサブラクセーションが治るのには、2つのケースがあります。
1つは自然に治ります。
もう1つは自力では治せず、治療が必要となります。アジャストメントが必要なんです。自然治癒力の限界を超えてしまってるんです。
カイロプラクティックは、アジャストメントによって身体が生まれながら持っているイネイトインテリジェンスという自然治癒力を呼び起こすことが仕事なんです。
治すのはカイロプラクティックのアジャストメントじゃないんです。身体がアジャストメントを受け入れ、イネイトインテリジェンスを発動させるつまりイネイトインテリジェンスが治すんです。
時々、限界を超えて自らイネイトインテリジェンスを発動出来なくなるんです。そんな時にさらなる刺激が積み重なると身体にとってはとても負担が大きいので、ブレーカーが落ちたようになるんです。
つまり治療家が身体が受け入れられないような余計な刺激を加えると、社長も社長夫人も“閉店ガラガラ”となるわけです。
まるで全身麻酔のように神経系がシャットアウト状態になり、その時は左右の脚が揃うのです
治療家が良かれと思ってやってることが、実は全く違っていたりするんです。
左右の脚の長さを揃えることは、カイロプラクティック治療ではないんです。
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