社会に取り残された感じで膨らみ続ける不安

何年か前の話、突然義母が訪問してきました。
 
義母といっても嫁の母ではありません。
 
亡くなった父の再婚した方です。
 
バスと電車を乗り継いで1時間半かけて訪問してきてくれました。
 
せっかく義母が来てくれましたので、義母の治療を行いました。
 
右肩と膝が痛いと・・・
 
 
アクティベーターメソッドにて、まずは身体の調整を行いました。
 
次に肩と膝とどちらが辛いかと聞くと肩だと言うので、肩の治療を深く行いました。
 
肩の症状に関わってる経絡を調べると、腎経が乱れている。
 
腎経といえば、恐れの感情に関わる。
 
誰の感情か調べると、自分自身の感情。
 
時期は未来、3年から5年先。
 
このようにキーワードが出てくる。
 
そして義母に聞きました。
 
私 「将来に何か不安を感じてる?」
 
義母 「まぁ・・・そら不安はあるよ」
 
私 「何か将来のことを考えて、何か恐れてることは?」
 
義母 「じーっと家にいて、ブクブク太って膝ももっと悪くなって寝たきりになることかな。」
 
義母 「でも今度ボランティアに行くねん。 それと老人会にも参加するねん」
 
私 「それに参加してる自分を想像してみて」
 
義母 「うーーん」
 
私 「想像した自分はそこで何してる?」
 
義母 「お茶飲んでる」
 
私 「どこから見てる」
 
義母 「右横」
 
私 「どんな顔してる? 笑ってる?」
 
義母 「いや、普通の顔してる。 ・・・不安そう」
 
私 「何で不安」
 
義母 「誰も話しかけてくれない」
 
私 「何で自分から話しかけないの?」
 
義母 「そうやな・・・」
 
私 「どうしたら笑顔になる?」
 
義母 「○○さんが話しかけてくると」
 
私 「その人は知り合い?」
 
義母 「そう、老人会やボランティアを世話してくれたひと」
 
私 「じゃあ その人を頼りにできるんや。 知ってる人はその人だけ?」
 
義母 「いや、何人かいる」
 
私 「じゃあ そこから仲間が広がるね」
 
義母 「かもしれんな」
 
 
ここで治療
 
不安な顔の自分から、笑顔の自分を見出せそうです。
 
ネガティブな感情をリリースし、ポジティブな感情を上書きする要領です。
 
 
次に
 
私 「3年後の自分を創造して」
 
義母 「・・・できない」
 
私 「なんで?」
 
義母 「生きてるかな?」
 
私 「何でそう思うの?」
 
義母 「私はずーーっと家にいて、表に出ればいいと思うけどそれが出来ないねん」
 
私 「社会に参加してない?」
 
義母 「そうそう!頭では分かってるねん。 でもアカンねん」
 
私 「今度、○○さんとボランティアや老人会に参加するんやろ」
 
義母 「そうやねん」
 
私 「そこから社会参加が始まるやん。 それを楽しんだら?」
 
私 「70歳過ぎた時の自分を想像できる?」
 
義母 「うん」
 
ここでさらに治療
 
70歳過ぎの創造できない無から、社会参加してる70歳過ぎた自分を上書きする。
 
私 「座って」
 
義母は座りました。
 
私は手を上に挙げてと言いました。
 
義母は手を挙げると、「痛くない!」と驚いてました。
 
 
義母は社会から取り残され、家の中で閉じこもっていく自分自身を想像し、それを恐れていました。そして将来を見出せない状態だったようです。
 
その感情が無意識に身体を緊張させ、右肩に影響していたようです。
 
そのまま二人で、蕎麦を食べに行きました。
 
その道すがら、「膝も楽やわ~」と言ってました。
 
美味しい蕎麦を食べることが出来ました。

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