カイロリハのエビデンスをFB上で求められました

先日カイロプラクティックとリハビリは作用機序が違うのに、カイロリハと言い切る医学的エビデンスを証明して下さいと私のフェイスブックに書き込みがありました。

一臨床家がそれぞれのエビデンスを証明する労力は半端ありません。

すでにカイロプラクティックのエビデンスは色々なところで示されています。そしてリハビリの作用機序というのはちょっと言葉の使い方として意味がありませんので、そこはすっ飛ばしてカイロリハに対する私の思いを書いてみました。

理学療法士の私は、1995年頃からリハビリにカイロプラクティックを取り入れ始めましたが、カイロプラクティックが法制化されていない日本では、質の高いカイロプラクティックを学ぶことが難しい状況で、多くがマルチまがい商法でした。

やがて2009年に国際教育基準カテゴリー1(A)の学位を得ることが出来ました。その後理学療法士と作業療法士がそれぞれ1人ずつ国際基準1(A)のカイロプラクターになりましたが、リハビリ業界での国際基準カイロプラクターは未だ3人だけです。

リハビリ業界にカイロプラクティックが、普及することはまだまだの現状です。

なぜ私がリハビリ特に理学療法の分野にカイロプラクティックを取り入れたのかというと、それぞれの不足した部分をお互いが補い合えるからです。

理学療法というのは、ヒトの失われた基本的な動作能力を、再び獲得することが目的です。そのための手段は、主に「物理療法」と「運動療法」の2つです。物理療法は痛みや緊張した部分を和らげる事が出来ます。また運動療法の前処置として行われることも多いです。

カイロプラクティックは、運動療法の前処置として非常に優秀です。痛みの軽減、筋緊張の緩和、可動制限の拡大、姿勢の矯正など得られる効果は大きく、かつ時間を大幅に短縮出来きます。

いっぽうカイロプラクティックは、神経系の働きを改善し、自然治癒力を高め、健康を増進させようとするものです。身体が楽になり、自発的に健康の増進のために努力をする人は良いのですが、必ずしも皆がそうとは限りません。
また一度身体に傷害や障害を負った人は、運動を行おうにも、不適切な運動パターンが作られ、運動を頑張るほど悪い癖が強調され、健康から遠ざかってしまい何度も問題を繰り返すという事が見られます。悪い癖を修正するのにとても役立つのが、理学療法士の行う運動療法です。

このように理学療法はカイロプラクティックをカイロプラクティックは理学療法を、お互いに補い合う相乗効果で唯一無二のものになり得ると私は考えています。

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