セラピストは治すなんて考えなくて良い

カイロリハのイントロセミナーで、カイロプラクティックの哲学の話をしたんですが、理学療法士や作業療法士の受講生たちがとても興味を持ってくれました。

昨日もそんな記事を書きました。
その記事はこちら⇩
もう1つ理学療法士からの感想なのですが、「全部背負わなくて良いので、楽になった」という感想をいただきました。

カイロプラクティックの哲学では、人間が生まれながらに持っているイネイトインテリジェンスがあります。

このイネイトインテリジェンスが健康回復のキーになります。

例えば生きた人と死んだ人がいます。

どちらにも傷があります。

ドクターがその傷を縫いました。

治るのは生きた人間のほうだけです。

ドクターは生きた人間にも死んだ人間にも同じ仕事をしたはずです。

このことからも分かるように、ドクターが治すわけではありません。

治るというのは、生きた人間が持つ何かしらの力です。

カイロプラクティックでは、その力のことをイネイトインテリジェンスと呼んでいます。

馬を水飲み場まで連れてはいけますが、水を飲むかどうかは馬次第です。

セラピストは、セラピストのできることを手を抜かずに丁寧にやるだけです。

ハシゴを用意しますが、登るか登らないかはその人次第です。

セラピストはハシゴの長さが長すぎたり短すぎたりしないように調節し、またハシゴの間隔が広すぎたり狭すぎたりしたものを選ばず、その人に適切なものを選択する。

そして行くべきところの場所を指し示しながら励ます。

セラピストの仕事はそこまでです。

そこまでおぶって行くことは出来ません。

おぶってでも行かなければならないと錯覚していると、それはセラピストはしんどくなります。

セラピストは神でも仏でもありません。

セラピストは専門技術を学んだ、ただの技術者です。

特別な力を身に付けた者ではありませんので。

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